夏がやってきました。
年間でかなりの炭酸水を飲むため「炭酸マシーンを買って、毎日お気に入りのグラスで飲みたいな」と思っている、デザイナーのOkanamiです。
中でも強炭酸が大好きで、砂糖が入っていないので罪悪感なくガブガブ飲めるのも良いですよね。
そんな、炭酸水大好きなわたしが、実際に使ってみて「これぞ炭酸にぴったり!」と思ったグラスをご紹介します。
喉に走る爽快感! 小樽硝子で最高の口当たり
いきなり1位を発表します!
富硝子すべてのアイテムの中で、最も炭酸にふさわしいグラスは、小樽硝子タンブラーです。
「口が広めのふつうのコップだなぁ」と思われるかもしれませんが、このグラス、何パターンもスケッチを書いて、フォルムを考え抜いたグラスです。
特にこだわったのは、最終サンプルのとき。ビールを毎日飲むスタッフと、炭酸を毎日飲むわたくしで、毎晩実際に使ってみました。「毎日使ってるけど飲みやすい」「口が大きくて洗いやすい」など、つかう、洗う、片付けるという日常生活を通じて検証済みです。
結果、ほどよく大きく、扱いやすいデザインができました。
作者として特に気に入っているのは、職人さんの力加減でゆらぐ、側面のモールです。モールとは、ガラスの側面になみなみをつける手法で、このゆらぎがあることで、よりいっそう清涼感を感じられます。モールを強く入れすぎると、野暮ったくなってしまうため、控えめに入れてもらうことで上品な仕上がりになったと思います。
職人さんの手吹きガラスなので、お値段は少々ほかのものよりお高いですが、毎晩小樽の手作りの良さを感じられる幸せは、プライスレス!
▲吹きガラスのタンブラー。棹(さお)にガラスのたねを巻き取って吹く技法は、よくイメージされるガラスの製法ですが、薄く仕上げるには職人の高い技術を要します。歴史は古く、紀元前1世紀からある方法です。
▲薄さで口当たりGOOD。広がったフォルムは、洗いやすさも追及しました。
ゆるやかに広がった口で、飲み物がすべりこんでくるような上品な飲み心地。
絶妙な膨らみとくびれが手にフィットして、持ちやすい形状です。
ラムネカラーのブルーが、日本の夏らしさを演出
スカッとしたさわやかなブルーが印象的な、江戸硝子のタンブラー。
爽やかな夏の海を連想させる、美しいブルーです。薄いマリンブルーと、濃いコバルトブルーの、2色の硝子パウダーが混ざった江戸硝子は、富硝子オリジナルデザイン。
商品名の「ラムネ」は、江戸時代に伝わったと言われているラムネジュースから、インスピレーションをうけて名付けました。
ラムネジュースは、江戸時代(1853年・嘉永6年)、浦賀に来航したペリーが日本に初めて、炭酸飲料を伝えたと言われています。当時、炭酸を知らなかった江戸時代の人は、栓をあけたときに「ポンッ」と大きな音がして、武器と勘違いしたそうですよ。おもしろい…!(参考:全国清涼飲料連合会)
▲「えどぴかる」シリーズ。かき氷のシロップカラー。トロピカルなグラスや箸置きで、夏のテーブルに南国気分をプラス!
▲フォルムは氷をイメージ。底が六角形のオリジナル形状です。
大人のレモンスカッシュは、ラインストーン付きのワンポイントグラスで楽しむ
炭酸水の相棒とも言える、レモン。おうちで飲むレモンスカッシュは、厚切りにしたレモンに、薄いグラスを使えば、プチ贅沢を味わえます。
「ゴラス」シリーズはゴルフボールを模したラインストーンがデザインされています。
ラインストーンのパーツがキラリと光り、さりげなく高級感があるため、トミーレベルでも人気のアイテムです。
「上質なグラスは割ってしまいそうで怖いわ…」そんな方は『グラスの正しいお手入れと保管方法』をチェック。
▲「遊べるグラス・ゴラス」のシリーズは、飲みながらゴルフ遊びができる!ユニークなアイデアで、会話のはずむお酒の時間に。もちろん、家呑みでひとりでじっくり遊んでも◎。
▲薄口ですぼまったフォルムは口当たりもよく、レモンの香りもよく引き立ちます。
蒸し暑さを吹き飛ばせ!強炭酸を、ロングタンブラーに注ごう!
暑ければ暑いほど、冷たい炭酸水を一気飲みしたときの爽快感はたまりませんよね。ペットボトルや缶のまま飲むよりも、氷を入れたグラスに注いで飲む方が、グッと冷たさを感じられます。
フデアトビアグラスは、薄さ2㎜の口元に、くびれのある形状が持ちやすい、まさに炭酸飲料のためのグラス!
金やプラチナのインクを贅沢に使い、見た目にもゴージャスなビジュアルです。
▲勢いよく巻かれた筆の筆跡のような金インク。
老若男女使えるデザインのため、ギフトにも人気のグラスです。
▲415mlとたっぷりめなので、一般的な缶ビール350mlが1本分、ロング缶派は並々そそいで少し余るくらいです。くびれのあるフォルムは持ちやすく手になじみます。
まとめ
あなたの炭酸を、美味しくしてくれそうなグラスはありましたか?
グラスに氷と炭酸水を入れるときは、氷を勢いよく入れないのがポイントです。炭酸に似合うグラスは、薄いデザインのものが多いため、高い位置から氷を落とすのに不向きです。ガラスは1か所に集中する衝撃に弱く、割れてしまう可能性があります。業務用のグラスであれば、そこまで繊細にあつかわなくても大丈夫ですが、トミガラスの食器は、1点ずつプリントや加工をしているため、長く大切にお使いいただくためにも、氷はやさしく入れるのがおすすめです。
グラスにやさしい氷の入れ方
- グラスを斜めに傾けて、そっとスライドさせるように入れる
- アイストングを使って、そっと入れる
注ぐ瞬間から、炭酸を飲む涼しい時間は始まります!
サイズやデザインが好みのマイグラスで、炭酸がさらにおいしく感じられるはず。
ぜひ、富硝子のグラスで、夏をお楽しみください。
