本日、取引先の被災した福島県郡山のガラス工場さんとお会いし、支援金をお渡ししました。
本当にありがとうございました。
(写真左:当社スタッフ、写真右:ガラス工場さん)
7月31日に終了したクラウドファンディング『食卓を彩る国産ガラスアイテムを広めて、3月の地震で窯が倒壊した福島県郡山のガラス工場を救いたい』は、115名様の支援者様から、1,085,000円にものぼるご支援をいただきました。
一同、心より御礼申し上げます。
残念ながら、地震で崩れてしまったガラス窯の復興は叶わず、炉は閉鎖することになってしまったそうです。
ただ、こちらのガラス工場にはもう一つの窯があります。
そこで「ガラス曲げ加工」という、平面なガラスを浅いお椀のような曲がった型に置き、大きなコンタクトレンズのようにガラスが曲がるまで熱する工程を担っています。
おかげ様で、高い精度を活かしたこれらのレンズ型ガラスの製造は、続けてゆくことができるようになりました。
今日お会いしたガラス工場の担当者さんは「地震がある意味転機となった。今後はコンパクトで効率いい作り方で、ガラス工場を続けます」と前向きなお声をお伺いできました。
そして、地震後初めてこのガラス工場で生産したアイテムを商品化できました。
11月16日販売開始した、ガラスのアクセサリースタンドです。
トレイ部分は福島県の工場が得意な「ガラス曲げ加工」の技術でつくった薄く丈夫なガラスパーツ。ガラスの木のシルエットが可愛い、デザインとアイデアはTomi label TOKYOのもの。指輪をかけたり、ピアスを置いたりと、使い勝手のよいアイテムです。
当初、私たちの思いがみなさまに届くだろうかと不安でいっぱいでした。しかし、クラウドファンディングを開始した直後から、支援者様の温かい応援のメッセージをたくさんいただきました。ものづくりが好きな気持ちを通じて、メッセージの一つひとつがとても大きな力になり、我々の背中を押されました。
クラウドファンディングは終了しましたが、Tomi label TOKYOと福島県のガラス工場の挑戦はこれからも続きます。
私たちはこれからも、国産ガラス工場とお客様をつなげられるよう、ものづくりに励んでまいります。
引き続き、Tomi label TOKYOを、どうぞよろしくお願いいたします。
この工場で作ったアイテム
EC https://tomi-glass.online/products/eca9-206
Creema https://www.creema.jp/item/14564165/detail
この記事を書いた人
東京・亀戸で70年以上ガラス屋をしている富硝子株式会社(Tomi Glass Co.,Ltd.)のデザイナー。富硝子はカラーチェンジグラス・トミレーベルや、江戸硝子や小樽硝子などのハンドメイドガラスなど、おしゃれで豊富なアイデアが楽しいガラス屋です。