栗、きのこ、サツマイモ…食欲の秋には、山の幸だけでなく、鮭や秋刀魚など海の幸も豊富においしそうな食材がスーパーにたくさん並びます。
春はたけのこ、夏にはトマト。
時間をかけて煮込むような凝った調理をしてもいいですが、シンプルに焼いて薬味をのせたり、ほんの少しお醤油をかけたりと、素材そのものを生かした調理も旬の食材ならでは。
そんな、日本の四季折々の食卓にぴったりな豆皿、箸置き、調味料入れをご紹介します。
豆皿の選び方
豆皿は日ごろ必要な器に、プラスでアクセントになりそうなものを選ぶのがおすすめです。
例えば、食器棚に茶色やベージュ、グレー系の陶器が多いなら、ガラスや磁器で素材に変化をつけることで良いワンポイントになります。
差し色になるもの、形がユニークなものなど、たくさん持っていても大丈夫。収納場所も小さくまとまるのが豆皿の良いところ。
わたしは旅先で見つけた一目惚れの豆皿を買っては、食事はもちろん、ピアスや指輪のトレイ、お気に入りの棚に飾ったりなど、思い出とともに豆皿をコレクションしています。
箸置きの選び方
日本の食卓で、箸は毎日使うもの。それに対して箸置きはその日のお料理や気分で変化をつけられるアイテムです。
お皿やお茶碗とは違い、必需品ではない箸置き。しかし、あれば季節の食材とともに食欲をかきたて、来客時にはおもてなしの気持ちを伝えられます。
発色のきれいなガラスや、凝った形のデザインなど普段買わないような食器も手を伸ばして試しやすいことも特徴です。
まずは自分と家族でそれぞれ好きな色を選び、形は揃えるのがおすすめ。収納しやすく見つけやすいからです。
食卓に並べる所作から「いただきます!」の声とともに、食事への高揚感を演出してくれる小さな優れものです。
調味料入れの選び方
醤油差し、塩コショウ入れ、ミルクピッチャー、オイルポットと、さまざまな調味料入れがありますが、選ぶポイントは自分がよくつかう調味料を分析すること。
例えば、朝食に目玉焼きを食べる習慣がある人は、醤油派?ソース派?それとも塩コショウ?何をかけるかで、手元に置いておくと便利なアイテムが見えてきます。
また、ご家庭のテーブルがダイニングテーブルかローテーブルかで、手が伸びる位置や高さをイメージするといいかもしれません。
ダイニングテーブルではやや見下ろした状態になるので、多少背が高い醤油差しも手に取りやすいですが、ローテーブルは家族が立ち上がったときに机が揺れる可能性ものあるので、安定感のある重心の低い醤油差しがおすすめです。
豆皿、箸置、調味料入れおすすめ8選
さぁ、食卓を演出してくれる小さな脇役たちにイメージはつきましたか?
ここからは、富硝子デザイナーがイチオシの豆皿、箸置、調味料入れを8つご紹介いたします。
あなたのおうちにある食器棚の器たちと、日本の旬の食材を想像しながらプラスワンで「欲しいな」と思う小さな食器はないか、たのしんでチェックしてみてくださいね!
江戸硝子豆皿【秋を感じる紫とピンク色】
江戸硝子の豆皿花ごろもは、秋ミョウガの美しい紅色や紫と相性が良く素敵です。
夏にブルーの器を愛用された方は、秋はピンクやオレンジ系にチェンジして、食卓の印象を変えてみるのもおすすめです。
「秋ミョウガ」は、表面の赤色が濃く、夏のミョウガよりも大きめでぎゅっと実がつまっているのが特徴です。甘酢漬けにしたり、さっとごま油で炒めたり、肉味噌に混ぜても。
ミョウガの個性的な香りでオリジナルの調味料が楽しめそう!
豆皿は東京都伝統工芸品の江戸硝子で、ちょうど1~2人分の薬味を入れることができます。薬味を入れないときは、お醤油を入れたり箸置きとして使ったりなど、バリエーション豊富に使える優れものです
江戸硝子さかずき【キレのあるひやおろしは江戸硝子の盃で】
秋は日本酒がおいしい季節。「ひやおろし」や「秋あがり」など、夏にゆっくりと熟成されたまろやかな旨味が、日本酒ファンを魅了するシーズンです。
秋の晩酌タイム!お酒、おつまみ、お気に入りの盃まで用意したなら、せっかくなので箸置きも酒器とお揃いに。
江戸硝子うきよシリーズの箸置きは、発売当初からの定番人気。
ハンドメイドガラスの良さを最大限に引き出したぷっくり感はまるで「おはじき」のようで、どこか懐かしさも感じられます。
人気のカラーは江戸っ子をイメージした紺色の“いき”。透明部分と紺色パウダーの対比が美しく、手作りのため色の出かたが全て違うところに愛着が湧きます。
耐熱しょうゆさしコロン【個性的な香水瓶型!スポイトで塩分も調整】
しめじ、しいたけ、鮭、さんま…お醤油に合う旬の食材が、食欲をいっそう掻き立ててくれます。
だけど、醤油は塩分が気になるところ。耐熱ガラスの醤油差し“コロン”は、香水瓶のようなお洒落なデザインながら、醤油を垂らす量を調整できる優れものです。
フタの部分がスポイト状になっており、フタの先端に穴が開いています。
約2mmほどの穴を指先で開け閉めすることで、醤油を1滴ずつ好きな場所に垂らすことができます。
「和食は好きでお醤油はよく使うけれど、家族が高血圧で…」そんなときに役立つ、減塩タイプの醤油差しです。
お刺身を食べるときなど、醤油皿を使う際はふたをはずして直接注げる注ぎ口がついています。
江戸硝子花小鉢【健康を気遣って発酵食品をプラスワン】
こちらは「玄米ミニおにぎりと小鉢4品のミニプレート」。発酵ワークショップを開催されているryoko_sさんのお料理です。
おうちごはんも、小さなお皿や小鉢に盛り付けることで、お洒落なカフェランチに!ryoko_sさんの写真は、健康的で美味しそうな発酵食品が並び、小さな食器を使った盛り付けのアイデアも参考になります…!
「全体的に地味な色目なので、ガラスの小鉢と箸置きでちょっとした彩りを」とご本人も書かれているように、
花小付けの紫がかったピンク色がお料理を引き立て名脇役に!
花型の小さな器は「輪花(りんか)」と呼ばれ、陶器ではメジャーな花形です。
輪花は食卓のアクセントとして使われます。
江戸硝子の箸置きとお揃いカラーでコーディネートされた、大人かわいい一皿。
ryoko_sさんを真似して、わたしも作ってみたくなりました。
Instagram: ryc_hakko_some
江戸硝子花箸置き【薬味も置ける2WAY仕様】
江戸硝子の花箸置きは、薬味入れにも箸置きにもなる2WAYタイプ。
薬味入れとして使うときは、いろんな薬味をほんの少しだけのせると、お洒落な和食レストランのよう。
塩、からし、わさび、紅葉おろし、柚子胡椒…思い切っておうちにある薬味のチューブをすべて試したこともあります!
花箸置きは花びらのひっかかりにうまく箸がおさまり、落ち着きと安定感がポイント。
カラーバリエーション豊富な7色展開。自分のおうちにある器の色をヒントに、どの色を買うかワクワクしますよ。
また、「花ごろも」「みぞれ」など、それぞれのカラーに名前がついているので、季節に合わせたプチギフトにもおすすめ。久しぶりに会う友人、遠くから来た家族、お世話になった先生など、四季の話題とともにお手紙に添えるのも素敵ですね。
⑥パパヤラインボウル【和食も洋食も引き立てる超ミニサイズのボウル】
女性の手にも収まるほど小さいパパヤラインボウル8はディップソースや薬味入れにぴったり。朝食ではミニトマトやマスカットを3,4粒だけ入れてみましょう。ティータイムではクロテッドクリームやジャムをいれ、アフタヌーンティーを演出。
夜はナッツやドライフルーツ、オリーブの実やピクルス、アンチョビのソースなど、気分はおうちバルに。
さまざまなシーンで名脇役になれる、ミニサイズのボウルです。
収納にも便利で、他のサイズと入れ子で重ねてしまえるので、食器棚でも場所をとりません。デザインの特徴は、美しい三次元的なフチの曲線。そのフチに職人が金含有インクを手作業で巻いています。
⑦ラプレミディプチポット【健康は油から!調味料入れを意識しよう】
「健康診断が気になるけれど、バターやマヨネーズが大好き…」という小さなわがままは、調味料入れにオリーブオイルを入れ、少しずつ改善させましょう!
耐熱ガラスのプチポットに、体に良いエキストラバージンオリーブオイルや、アマニ油などを入れて食卓に置くことで、ついついたくさんつけてしまうバターやマーガリンを控えて良質な油にシフトすることができます。
きのこソテーだって、ジュワッとオイリーな方が美味しいに決まっています。
「本当はこってりバターで炒めたい!」…そこをグッと我慢して、替わりにオリーブオイルたっぷり、風味を楽しんでみては?
若干オイリーになっても、飽和脂肪酸たっぷりのバターよりは罪悪感が失せるはず…。特に、肌の露出が増える夏前や、秋の健康診断前、年末の忘年会に備えて、油を変えることで健康も意識していきたいものです。
まとめ
わたしが使ってきた実例とともに旬の食材に合う、おすすめの豆皿、箸置き、調味料入れを8種類ご紹介しました。
気になるアイテムはございましたか?豆皿は薬味でお料理に変化を加え、箸置きが日本食の良さを演出してくれます。
さらには、調味料入れで塩分や油の採り過ぎを意識して、食習慣を改善させることもできます。
せっかくのお食事タイム。食べることが好きな人にはぜひ!小さな器に少しこだわり、メインディッシュの引き立て役として、食卓の楽しみを倍増させてみてください。
Text&Photo:Okanami