耐熱ガラス×日本茶のススメ

耐熱ガラス×日本茶のススメ

耐熱ガラス-日本茶-急須
五感をつかって気分転換。

気分転換したいとき、私はよく耐熱ガラスの茶器で日本茶を淹れます。
あえて時間をかけて、茶葉をちゃんと量ったり、お湯の温度を調整したり。
そして急須にお湯を注いだら、ちょうどいいタイミングまで五感をフル活用して待ちます。
五感-緑茶-香り
:緑茶の青々とした香りを嗅ぐと、モヤモヤした頭がスッキリします。
:ツルリとしたガラスの茶器。ぷっくりした形に触れると、優しい気持ちになります。
緑茶-色-味
:透明で美しい黄緑色は、見ているだけで気持ちを明るくしてくれます。
:お茶をそそぐ小さな水音に耳をすませて、心を落ち着けます。
:緑茶を口に含むと、少しの苦みと茶葉の旨みを感じます。この旨みが満足感をもたらします。

お茶を淹れて飲むことに集中すると、慌てたり混乱したりしていた頭がリセットされるのです。

耐熱ガラスは日本茶にぴったり

お茶の色を楽しめる

透明なガラスは、外から見るだけでお茶の色がよく分かります。
特に緑茶は、茶葉の種類・お湯の温度・置く時間によって、色やにごりに繊細な違いが出ます。
その違いを存分に楽しめるのが耐熱ガラスなのです。

軽いから扱いやすい

他のガラス食器と比べて、耐熱ガラスは薄くて軽いのが特徴です。
トレーに急須と湯のみをいくつか並べても、軽々と運べます。
急須でお茶を注ぐ時も、湯のみでお茶を飲むときも、軽く持てるから優雅な仕草になります。

おしゃれで持ちやすい形を追求

耐熱ガラスは、全自動マシンで作られるガラス食器に比べてハンドメイド要素が強いため、オリジナル形状を作りやすいのが特徴です。
そのメリットを活かし、富硝子の耐熱日本茶シリーズ「ぷくり」は、急須の定番である“横手”スタイルを守りながら、より持ちやすくスタイリッシュな形を追求しました。
その結果、手にフィットして持ちやすい、ぷっくりと丸みのある形が生まれました。

耐熱ガラス-急須-おしゃれ
耐熱/ぷくり/急須
湯のみ-耐熱ガラス-かわいい
耐熱/ぷくり/湯のみ

 急須-うしろ手-横手

注釈
左)ティーポットによく見られる“後ろ手”スタイル
右)急須によく見られる“横手”スタイル

緑茶は変化するから面白い

温度による変化

緑茶は淹れる温度によって抽出されやすい成分が変わり、多い成分により味わいが変わります。
一般的には、熱湯に近いほど苦み・渋みが強く、ぬるめのお湯で淹れると甘味を強く感じようになります。
実は味だけではなく抽出されるカフェインの量も、温度によって異なると言われています。
抽出温度が高いほどカフェインが多く、5~10℃の水出しにすると約50%、0℃に近い“氷出し”だと約80%ものカフェインが減るそうです。*1
寝る前に、カフェインの少ない氷出し緑茶を湯のみに入れて、電子レンジで温めて飲むのもオススメ。
緑茶に含まれるテアニンが、睡眠の質を高めると言われています。*2

参照元
*1 農研機構(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構) Webサイトより
http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/nifts/t_contents/mizudashi_ryokucha/detail.html

*2 太陽化学「食と健康Lab」学術コラムL-テアニンと睡眠より
https://www.taiyokagaku.com/lab/column/09/

    茶葉による変化

    もちろん茶葉によって、渋みやえぐみ、旨みや甘味などのバランスがそれぞれ異なります。

    同じ〇〇茶という名前でも、生産農園や摘み取る時期によって個性があります。
    自分の好みの茶葉を探すのも、楽しみ方のひとつです。
    あえて遠い地域の茶葉をお取り寄せしてみたら、ちょっとした旅行気分になれるかも。

    そんな意識高い風なことを言ってみましたが、私は近所のスーパーで買った小さな袋入りの茶葉を使って、気ままに淹れ方を変えて楽しんでいます。
    楽しみ方は人それぞれで良いのです。

    時間による変化

    お湯を注いでからの抽出時間によっても、お茶の味は変化します。
    例えば2分後と5分後だと、当然5分後の方が濃くなりますが、味の変化は複雑なもの。濃ければ美味しいとは限りません。
    渋め、甘め、香りの強さ…お茶の好みは十人十色なのです。
    茶葉を変えるよりお手軽なので、手持ちの茶葉は何分置くのが好みか、ぜひ一度お試しあれ!


    耐熱茶器のお手入れ方法

    キレイをキープ!お手入れの楽々アイデア

    一般的にガラスのお手入れと言えば、布巾で水分をしっかり拭き取り、磨き上げる様子が思い浮かぶのではないでしょうか?
    しかし、私は面倒くさがり…いえ効率的なことが好きなので、簡単な洗い方・乾かし方を自分なりに模索しました。
    その結果、耐熱ガラスであれば50℃くらいのお湯ですすいで自然乾燥させるのが、水垢が残らず一番キレイに洗える方法でした。
    簡単ですが、ポイントはいくつかあります。

     Point 1 なるべくすぐに洗う(せめて水に浸しておく):茶渋がこびりつくのを防ぎます。
     Point 2 柔らかいスポンジで洗う:ガラス表面が傷つくのを防ぎます。
     Point 3 お風呂のお湯よりちょっと熱いくらいのお湯ですすぐ:乾燥が早くなります。
     Point 4 水が残らない置き方で自然乾燥させる:ここが一番重要!!(下記参照)
    耐熱ガラス-急須-お手入れ 耐熱ガラス-急須-乾かしかた
    吸水マットや布巾の上に載せるとガラスの内側に水蒸気がこもり、なかなか乾きません。
    早く乾かすには、通気性のいい網やカゴの上がオススメ。

    急須は、水切りカゴの目の間に注ぎ口をさして、上の写真のように立てています。
    こうすると注ぎ口が下を向き、水が溜まらないので早く乾き、しかも水垢が残りません。
    最後の一滴まで注げるように設計されているからこそ、これで水がきれるのです。

    一番のお手入れは「使うこと」

    急須や湯のみを取り出すとき、後片付けが面倒だな・・・と、ためらうこともあると思います。
    そんな方にオススメなのは、「まとめておく」こと。プラスチックの保存容器でも、籐のかごでも構いません。
    トレーの上に並べて「見せる収納」にしてしまっても良いですね。
    まとめて取り出して、使って洗ったらまた元の場所に戻すだけ。
    頻繁に使えば、頻繁に洗うことになります。汚れを長期間ためないことが、一番楽にキレイを保つ方法です。


    まとめ

    気楽に気ままに!

    日本茶を楽しむなら、頻度やタイミングを決める必要はありません。
    自分のために、気ままに飲みたいときに淹れて、美味しく飲むのが一番。
    お気に入りの茶器や道具があると、気分が盛り上がります。
    緑茶と一緒に食べたいおやつをストックしておくのも楽しみです。

    趣味が増えると友達が増える!?

    日本茶を楽しむ様子をSNS等にアップすれば、遠い場所でそれぞれ楽しむ「茶飲み友達」ができるかもしれません。
    日本にも海外にも、日本茶好きの方々はたくさん居るのですから。
    ちなみに私は先日、母からこんな写真をもらいました。(すでに日本茶ではありませんが…)
    耐熱ガラス-急須-おしゃれ
    お気に入りの茶器があることも、こんな風にちょっとした会話のきっかけになります。

    気負わず気楽に、耐熱ガラスで日本茶を楽しむ習慣を始めてみませんか?

    text&photo :Isayo Hara

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