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昭和の東京が育んだ、レトロカラーのかわいいガラス小瓶

花を飾るための花瓶「ヴィンテージ小瓶」の在庫が少なくなってまいりました。季節感を演出するインテリアとして当店でも人気です。1970年代に東京で作られた、ヴィンテージ小瓶。当ショップ限定の、一輪挿しセットです。ピンク、ブルー、イエロー、グリーンのやさしい「色ガラス」。アンティーク感ただようブラックも。1970年代に東京都内の工場で作られた、ヴィンテージ&レトロな小瓶たち。

今では生産がむずかしい複雑なカタチや、表面をマットにするフロスト加工は、昭和の「ものづくり」への、工夫と柔軟性を感じさせます。この記事では改めて当社の「ヴィンテージ小瓶」の魅力を深掘りしてみます!

東京で生まれたレトロなガラス瓶のものがたり


まだ日本が「ものづくりの国」として輝いていた1970年代。

東京の下町・墨田区や江東区も地場産業が活気にあふれ、ガラス業もまたたくさんの職人たちの手でガラス製品が数多く生み出されました。

この小瓶も、かつては墨田区のガラス工場で作られていました。当社のはじまりは、創業者が香水瓶をアメリカに輸出していたことにあります。バブル期には海外の展示会にも出展し、多くの方にご覧いただいてきました。
そして令和の今、わたしたちはこの小瓶を、一輪挿しや塩・こしょう入れとして、暮らしにそっと彩りを添えるインテリアアイテムとしてご提案しています。


 

今、なぜ「日本製のガラスの小瓶」が貴重なのか?


時代とともに東京の地価はずいぶんと上がりました。墨田区・江東区も例外ではありません。2020年代もインフラ整備・都市開発・外国人投資などが影響し、都内に広い工場を構えるメリットが少ないのです。さらに、製造コストも上がり、都内でガラス小瓶を作る工場はかなり少なくなってしまいました。 とくにやわらかなカラーが美しい「色ガラス」の小瓶をつくる工場は、東京にはなくなってしまいました。


▲色ガラス(いろがらす)を使った小瓶


透明なガラスとはまた違った、色ガラスならではの美しさ。

光を受けてきらめくその表情は持っているだけでうれしい気持ちになります。

今回ご紹介するのは、1970年代に東京都の下町でつくられた、日本製のヴィンテージ小瓶です。
当時の職人の技術が詰まった希少なデッドストック品。
ピンク、ブルー、グリーン―どれもやさしい色合いで、ふんわりとしたレトロな雰囲気をまとっています。また、アンティーク感がかっこいい、ブラックのガラスも。

この魅力を、この価格でお届けできることは、社内的にもびっくりなこと!販売をはじめた約5年前から、じわじわとクチコミで人気が広がり、残念ながら在庫がなくなる形やカラーが出てきました。ブルーやピンクも倉庫にある分、わずかで終了です。
再生産はありませんので、心に留まった方は、ぜひお早めに手にとってみてくださいね。

 


 

実践:暮らしにそっと寄り添う、ヴィンテージ小瓶の楽しみ方

この小さなガラス小瓶、あなたならどんなふうに使ってみますか?
いくつかのアイデアをご紹介します。

 


 

1. 一輪挿しとして、季節の花を楽しむ


庭の一輪や道端で見つけた草花を。

そっと小瓶に挿すだけで、お部屋にやさしい彩りと、穏やかな空気が生まれます。
カラーのあるガラスの瓶と花の色が重なると、より深みのある美しさが感じられますよ。

 

 


 

2. 食卓に添える、ちいさな調味料入れとして

ブルー-調味料入れ-塩-こしょう

キャップ付きの塩やこしょう入れもございます。食卓に並べてみてください。
いつもの調味料が、ちょっと特別な存在に感じられます。
テーブルの上に、温かみとかわいらしさをプラスしてくれるはずです。

 


 

3. あなたらしいインテリア雑貨として

小瓶の使い方は、アイデア次第で無限に広がります。
ボタンやビーズ、旅の思い出の砂などを入れて飾っても素敵ですし、アロマオイルを垂らして、ほんのり香るミニディフューザーとして使うのもおすすめです。

富硝子-ブルー-小瓶▲保育園の帰りになんでも拾ってくる1歳の息子。
摘み取った野花や石は、翌朝まで飾っています。

ヴィンテージ小瓶が届くまで

ヴィンテージ小瓶-段ボール
デッドストックの小瓶たちは、まず当社の倉庫からおろし手作業で洗浄します。長い時を経たガラスたちは、まるで目を覚ますように、その美しさを少しずつ取り戻していきます。

process-ヴィンテージ小瓶-検品
その後、検品を行います。これらの瓶は「圧迫成形」と呼ばれる製法で作られており、時には「ばり」と呼ばれるガラスのとがりが残っていることもあります。手に取って、やさしく触れながら、安全であるか確かめていきます。

glass-packing-ミラーマット
それから割れないよう、緩衝材で包んで梱包します。
一見するとただのガラス瓶ですが、実はたくさんの人の手がかけられ、お客様のもとへと届くのです。

富硝子とは?

わたしたち富硝子(トミガラス)株式会社は、1948年創業のガラス屋です。戦後、香水瓶をアメリカに輸出し、日本の高度経済成長期とともに東京の地場産業であるガラス製造の発展を歩んできました。

まとめ:歴史あるカラーのガラス小瓶をどう使うか?

富硝子では、職人技に注目した江戸硝子シリーズや、ガラスにひとつひとつ絵付けする転写貼りなど、「消費」よりも「価値」を意識した商品づくりに日々取り組んでいます。
この記事でご紹介したように、現在、色がついたガラスや、デティールが細かいデザインの小瓶を、日本の工場が生産しようとすると、とても高価なものになってしまいます。

実際、1960年~1990年にかけてこの小瓶を生産していたガラス工場は、今は閉業してなくなってしまいました。東京という土地で窯と火と場所が必要なガラス工場を続けることがいかに大変か…。わたしが入社してからの10年だけでもガラス工場の閉鎖をいくつも耳にし、実感しています。こうして日本製のガラスは生き残った工場や工房に集中していく現状があります。また、瓶は工業製品でロットがたくさん必要。つまり、たくさんの数をまとめて作らないといけません。そのため巷の雑貨店で見かける500円以下の一輪差しは、ほとんどが中国などのアジア製です。

当店が販売するmade in JAPANの小瓶のセットも、今では貴重なものとなってしまいました。在庫に限りがございます。一輪差しや、アロマディフューザーなど、小さいけれど存在感のあるインテリア小物にいかがでしょうか?ぜひ、昭和の日本のガラス工業を、身近に感じてみてくださいね。

おすすめのヴィンテージ小瓶

小瓶-一輪挿し-ガラス

 

ecst032 ロングセラーのカラフルなセット。迷ったらこちらがおすすめ。

ecst062 イエローが入ったセット。春夏におすすめ。

ecst063 ピンク系のセット。かわいいものが好きな方に。

ecst008 キャップ付きの塩コショウ瓶 食卓がお洒落に。

ecst045 モノトーンがシャビ―シック。アンティークなインテリアが好きな人に。

ecst050 ドライフラワー付きなので届いてすぐ飾れます。ラッピング付き。

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